シグブラ
第73回:雪解けの街ブラブラ

雪解けの街ブラブラ

January 27, 2016

週末の天気予報は「大荒れ」。ひょっとすると前の週に続いて、再び雪が積もるかもしれないとのことであった。しかしながら東京の天気は快晴。風が強く気温は上がりそうもないが、絶好のブラブラ日和となった。

バックパックにSIGMA dp2 Quattroを入れ、東急世田谷線に乗り込む。久しぶりの路面電車的な走行感を味わい終点の駅で下車した。京王線と交差する駅前には小さいながら駅前市場が存在する。柵に囲まれた線路脇に鎮座する祠もどことなく窮屈そうだった。

日曜とあって駅前市場の店はほとんど閉まっている。ブラブラと辺りを散策するが、洗濯物が飛んでくるほど冷たく強い風が吹き付ける。

活きのいい小アジを売る魚屋などを冷やかしてから、甲州街道に向かって歩き始めた。途中でなかなか良さそうな飲み屋を発見したので、近々再訪してみたいものである。

首都高4号線と甲州街道、井の頭線を越え大宮八幡宮近くまでやってきた。平安時代の武将・源義家が、奥州遠征の時に松の枝に馬の鞍を掛けたという言い伝えがある「鞍掛けの松」を見る。この松は当時のものではないようだが、何となく気になってシャッターを切った。

大宮八幡宮の境内はまだ雪が多く残っていた。風に磨かれたそれはカチカチに凍り付いているものもあれば、日なた部分では融け出して水たまりを作るものもあった。境内をぐるっと一周したあと弓道場を見学する。

善福寺川沿いをブラブラと歩く。ジョギングする人やバードウォッチングする人、家族連れなど多くの人々とすれ違う。やはり川縁は楽しい。近くにあった釣り堀をのぞいたりしつつ、日曜の午後を過ごす。

その後阿佐ヶ谷まで到達し、アーケード街や古着屋などを物色。珈琲店のテラスでホットコーヒーを飲みながら、商店街を行き交う人々を観察した。日が傾いてきたので、線路沿いの飲み屋街をチェックしつつ中野方面に向かった。

環七を越え、取り壊しが決まったサンプラザが見えてくると中野だ。周辺はすっかりと再開発され新しい建物が林立している。以前ののどかな雰囲気はかなり薄まってしまった。今日は風が強く気温は低かったが、傾きつつある日射しの中に、何となく春の色を感じた。もう来月はCP+だな、と思いつつ駅前にあるカメラ店に向かってブラブラと歩いて行くことにした。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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