シグブラ
第78回:サクラ咲く甲府ブラブラ

サクラ咲く甲府ブラブラ

April 7, 2016

4月最初の週末、新宿西口にあるカメラ量販店前から高速バスに飛び乗った。行き先は甲府。たまに訪れる街なのだが泊まりでブラブラ撮影したことがなかったのだ。カメラはSIGMA dp1 Quattro 1台だけ。久しぶりの甲州訪問とあってなんとなく気分が高揚する。バスは移転直前のターミナルから発車し、狭い路地を曲がって高速道路に向かう。その姿をカメラに収める人たちを車窓から見送った。

甲府の街は肌寒かった。パーカーの下にダウンベストを着込んでのブラブラ開始だ。桜が見ごろを迎えた舞鶴城公園を歩くが、午前中のせいかまだ花見客は少ない。武徳殿からは稽古の声が響いてきた。

ぐるりと公園内を散策する。甲府城天守台から街を眺めたり山々を遠望した。以前訪れた時より街が随分ときれいになっていた。特に駅前はすっかりと整備され、昔ながらの景色が徐々に失われつつあるのが残念だ。

坂道を下って街に出る。この頃から花見客がどんどんと集まり始め、公園は賑わいを見せ始めた。すれ違う人々は皆、大きな荷物を持って楽しそうだ。

石垣に沿うようにぐるっと歩く。公園の外からも桜の見事な咲きっぷりが楽しめた。低い位置から石垣越しに見上げる桜は新鮮だ。

ブラブラと歓楽街方面に向かう。駅から離れるとまだまだ昭和の残滓がそこかしこにあって懐かしい気分になる。夜は結構賑わうに違いない。

裏春日と呼ばれるエリアは、大人がやっと通れるような路地がいくつもあって面白かった。昔ながらのスナックやバー、妖しい店が軒を連ねているが午前中はさすがに誰も歩いていない。街は眠りについたばかりのようだ。

再び駅方面に歩き出した。道すがらデパートや万年筆専門店、セレクトショップなどを冷やかして歩く。ブラブラとしながらショーウィンドーに映る自分を発見して、SIGMA dp1 Quattroのシャッターを切った。

駅から武田神社まで緩やかな坂道を歩く。この頃から太陽が顔を出し始め、気温がぐんぐんと上がってきた。着込んでいたダウンベストを脱ぎ、汗を滲ませながら境内に立った。午前中の肌寒さが嘘のようで、気温は20度近くありそうだった。振り返ると駅までの桜並木がよく見えた。美しい。 橋の上では結婚式の前撮りらしきカップルが、カメラマンの要望でジャンプをしていた。撮る方も撮られる方も大変だなあと思いつつ、石段の上からその瞬間を狙ってSIGMA dp1 Quattroのシャッターを切る。さて、もうちょっとブラブラしてワイン飲んで帰りますかね。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

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