シグブラ
第86回:青春18きっぷで栃木ブラブラ

青春18きっぷで栃木ブラブラ

August 22, 2016

SIGMA sd Quattroとレンズ3本をバックパックに詰め、JR新宿駅から宇都宮行きの列車に乗った。またしても青春18きっぷを利用してのショート”ブラブラ”トリップだ。今回はちょっと贅沢をしてグリーン車の2階席に座って、優雅に駅弁を食べながら移動することにした。

宇都宮からは日光線に乗り換えて、終点のJR日光駅に降り立った。ちょうどバスが来る時間だったので、東照宮までバスに揺られていく。車窓から見る日光の景色は以前とだいぶ変わっていた。洒落た店が増えた印象を受けたが、まだまだ昔ながらの面影が残っていてちょっとホッとした。日光は昔からよく訪れているので、以前の静かな雰囲気のままでいて欲しいのである。そんなことを思っているとバスは終点に到着。大勢の外国人観光客に混じって東照宮を参拝することにした。

夏休みなので境内は多くの人でごった返しているだろう、と予想していたがそれほどの混雑ではなかった。なのでのんびりとSIGMA sd Quattroを持って静かに建築物を撮り歩く。ツアー客の一行が通る時だけ騒がしくなるが、それ以外は日光らしい静謐で穏やかな時間を味わうことができた。気温も東京よりかなり低く過ごしやすいので、ブラブラする足取りも軽かった。

東照宮の社寺、神橋などを撮影したあとは駅へと緩い道を下っていく。歴史のあるホテルや、昔から気になっていたアンティークの店を覗きながらゆばを食べられる店を探す。しかし平日だったためかどこも店じまいしており、それを食べることは叶わず。残念。

再びJR日光駅に。ここは駅舎がとてもいい雰囲気なのである。外観、2階部分やコンコース部分が実に凝った造りなので、ついたくさん写真を撮ってしまうのだ。案の定、次の列車までSIGMA sd Quattroのシャッターを数多く切ることになった。この日は宇都宮に移動して宿を取り、名物の餃子に舌鼓を打った。

翌日は烏山線に乗り込む。ハイブリッド方式の列車らしく、車内には動力の切替などをリアルタイムで表示する液晶モニターがあった。車内は川遊びに出かける家族連れで賑わっている。夏休みらしい光景だ。やや乱暴な揺れに身を任せて車窓からの景色を楽しんでいるとほどなく終着駅に到着。ここからはレンタサイクルでブラブラ開始だ。日射しが強く気温が高いので電動サイクルをチョイス。ブラブラもハイブリッドで行くことにした。那珂川沿いにペダルを漕ぐと、ニッポンの夏休みらしい光景が目にドーンと飛び込んできた。

しばらく川沿いに進むと「やな」を発見。やなとは川の流れを一部変えて、魚を追い込んで捕る漁の仕掛けである。ここはどうやら観光用で、捕った魚を横にある施設で食べられるようになっていた。レンタサイクルを停め、超ワイドズームレンズをSIGMA sd Quattroに装着した。やなでは鮎やウナギが跳ね回っていて、家族連れが歓声を上げている。おっかなびっくりの子どもをオトーサンがおそるおそる水に入らせたりと、ここでも夏休みらしいシーンを目にすることができた。しかし清流の飛沫がなんとも冷たくて気持ちいいことか!

清流を楽しみ鮎メシを堪能したあとは再びレンタサイクルを漕いでブラブラだ。川と森、そして田んぼのなかをユルユルと移動する。猛烈な気温だが走っていると意外と心地よい。麦わら帽子の中を風がすうっと抜けていく。途中酒蔵を発見し、お蔵と洞窟状の貯蔵庫を見学させてもらったり、小山を貫く林道を抜けたりしていると帰りの列車の時間になった。

駅に着き、帰りのディーゼル車に乗り込む。すると「エアコンの調子が悪いので窓を開けてください」という車内放送が。帰りはロングシートに腰掛けながら窓全開である。吹き込んでくる風を感じながら、残り少ない夏の時間をどうブラブラしようかと考えた。今年の夏ももうそろそろ終わりである。


三井 公一

プロフィール

三井 公一
1966年神奈川県生まれ。
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービーなどで活躍中。
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影、その作品が世界からも注目されているiPhonegrapherでもある。
2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。
公式サイトはhttp://www.sasurau.com/
ツイッターは@sasurau

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク

シグブラフォトウォーク
Page Top